サントリー・ローヤルの紹介です。
初めて飲んだとき、「ウイスキーってこんなに美味いのか・・・!」と衝撃を受け、それから真剣にウイスキー道を進むきっかけとなった銘柄です。今でもこの価格帯では一番好きなウイスキーです。
どんなウイスキー?
- 種類…ジャパニーズブレンデッドウイスキー
- 産地…日本
- 容量/度数…700ml/43度
- キーモルト…山崎パンチョン樽原酒・白州竹炭ろ過原酒
- 特徴…華やかで複雑な甘さ
- キャッチコピー…「鳥井信治郎最後の名作」
サントリーの創業者であり、初代マスターブレンダーである鳥井信治郎の最後にして最高の名作。日本人が本当においしいと感じる味わいを求め続け、彼が完成させたブレンド比率はまさに「黄金比」と呼ぶにふさわしい極み。「舶来ものに負けない国産ウイスキーを」…この志に貫かれた鳥井信治郎の夢の到達点、「サントリーローヤル」は、信治郎が生んだ最後の、そして最高の作品です。
発売は1960年と、2020年現在60年もの長い歴史があるウイスキー。
サントリーのブレンデッドウイスキーラインナップの中では「響」の下、「リザーブ」の上という位置付けですが、「響」が簡単に手に入らなくなってしまった今では、プレミアムモデルの筆頭と言ってもいい銘柄です。
変わった形のボトルは漢字の酉(酒の器)、栓は鳥居をかたどったもの。
登場以来、日本の高級ウイスキーの代名詞として、多くのサラリーマンの憧れのウイスキーでした。現代では、定価3500円程度で頑張ればだれでも買えるウイスキーになりましたが、味わいは高級そのもので、僕のような庶民にも高級ウイスキーの世界をちょっとだけ教えてくれる先生のような存在です。
「サントリー ローヤル」のテイスティング
とにかく香りがいいです。蜂蜜や熟した果実のような強くて上品な甘い香り。甘く華やかで、この香りを嗅ぐと、花いっぱいのパーティ会場にいるような高揚した気分になります。ブレンデッドならではの複雑な香りです。
口に含むと、濃厚なドライフルーツの甘み。シェリーの爽やかな甘さとはちょっと違う濃厚な甘みという気がします。甘さの後にウイスキーの濃縮された複雑な旨みが口いっぱいに広がります。
そしてその複雑な味わいが余韻となって長く残ります。最後の方に少しナッツのオイリーな風味を感じるかな?
嫌なアルコールの刺激は一切無しで、スモーキーの対極でピート感も全く無しのザ・フルーティウイスキー。
口当たりはこれ以上ないくらい良くて、甘みと相まってスイスイと飲めてしまいますが、すぐに飲み干すのはもったいなくて、ゆっくりと楽しみながら飲みたくなります。味も香りも高いレベルでまとまっていて、これぞ日本人が作り上げた傑作ウイスキー!と誇らしい気持ちになります。
ざっくり言っちゃうと甘いウイスキーなんですが、この甘さが生クリームとかケーキに超合うんですよね。ケーキとローヤルとが僕にとっては最高の贅沢。
「サントリー ローヤル」はいくらで買える?
定価は3696円。贈答用高級ウイスキーのイメージが強いローヤルですが、意外にも定価はそれほど高くありません。酒店やスーパーでは3400円位で売っていることが多いです。スーパーでは現品はしまってあるケースが多いですね。
ネットで買う場合、Amazonでは3500円くらい。楽天では3000円ちょい位が最安価格になります。やはりオールドやリザーブよりワンランク上の価格帯で、シングルモルトスコッチなどが競合になってきます。
高い事は間違いありませんが、現状響のノンエイジが1万円くらいに高騰していることを考えると、高品質のジャパニーズブレンデッドが3000円というのは非常にお値打ちだとも思います。・・・僕には高いけど。
バーなどで棚への置きやすさ・注ぎやすさを考慮したスリムボトルもあります。
「サントリー ローヤル」まとめ
ローヤル、本当に美味しくて大好きです。飲むと幸せな気持ちになれます。洗練された上質な味わいで、いいもの感が半端ないです。
普段飲むのは1000円前後の安いスコッチですが、たまにローヤルを飲むと、このウイスキーの旨さがよくわかります。もう安スコッチとは複雑さが明確に違います。
日本ウイスキーの父・鳥井信治郎氏の「舶来ものに負けない国産ウイスキーを」という信念に胸を胸打たれます。負けてない、全然負けてないですよトリーサン。ジャパニーズウイスキーの最高傑作のひとつだと思っています。
最高に美味いウイスキーをどうもありがとう。一生飲み続けます。願わくば響や山崎や白秋も手軽にいつでも買えるようにしてください。